349話  2024年の総括

 

 毎年のことだが、初冬に雪が積もると、釣りに行く意欲が湧かなくなる。むかしは多少無理をしても出陣したが、いまは体が言うことを聞かないので、あっさり断念する。そこでやることはことしのイトウ釣りの総括である。

イトウ釣りの諸データを集計して、パソコン上で過去のデータに上積みしていく。ことしは34匹を釣り、1994年から2024年の31年間の総計は、2537匹となった。振り返れば途方もない数である。

2024年は、現在の自分の体力に見合ったスポット釣りがほとんどであったが、比較的大きな個体に巡りあった。平均55.3㎝で、最大は87㎝であった。

月別釣果では、6月が9匹と突出したが、その他は3匹から6匹であった。私は中小河川で釣りをやっているので、渇水になるとまったく手も足も出ない。釣りはいつも雨待ちをして出かけることになった。

 釣れた時間は、出陣する時間にもよるが、7時から9時が一番良かったが、午後でも釣れた。川の釣りは概して朝がいいのだが、イトウに関してはわりに時間帯が広い。ちなみに私は夜釣りはやらない。

 水温は、12℃から18℃の間であれば十分釣れるのだが、やはり15℃前後がベストとなる。31年間の総計でみると、表は15℃をピークにきれいな富士山型になる。つまり水温15℃はイトウがもっとも好む温度なのだ。

 天気は快晴と曇が良かったが、雨でも釣れないわけではない。しかし、今は雨や雪の中でやる気がしない。

 イトウの川は、あえて名を伏せるが、私の釣り場は稚内に近い分水嶺の西側がほとんどなので、ほぼ日本海側河川ということになる。A川は昔から親しんだ川だが、2021年の大量死以後は、魚の数が減った。それでも毎年ほぼ一番多く釣っている。ただし支流なので大魚はあまり期待できない。しかも流れが道路から離れているので、入川には藪漕ぎの覚悟が要る。私が至近距離でヒグマに遭遇した川でもある。B川は、最近釣り人の激戦区になっていて、週末に行くと必ず先客が居る。ヒグマの痕跡が多い川でもある。D川はホームリバーでいつでも行けるが、イトウの絶対数が少ないので、雨後の一時期にしか期待できない。N川は小さく、立ちこみでしか釣りようがない。昔は川通しで釣る私のドル箱河川であったが、いまはスポットでしかやっていない。

 私はルアー釣りをやるが、そのルアーもレンジバイブ80、コンタクトD26gDDPでほとんど釣っている。ソフトルアーはルアーボックスに1本だけ入っている。フックは腹と尾にシングルフックかトリプルフックを付けている。なぜか、腹のシングルで大きな個体が釣れる。おそらく、イトウの食い上げ捕食が影響している。シングルフックに食ってくれると、バレがないので助かる。

 地球温暖化の影響か、宗谷の河川は夏から秋に雨不足で大渇水になることが多い。幸いに気温が低いので、高水温でイトウが酸欠死することは、2021年以後はないが、今後はどうなるか分からない。海では、海水温の上昇で、マグロやブリなど暖流系の魚がどんどん北の海に移動しており、サケやカラフトマスなど寒流系の魚の漁獲量が減っている。低水温を好むイトウが今後どうやって生き延びるのか、釣りをしながら見守っていきたい。